2014年8月1日金曜日

文責:武琼

皆様、初めまして!
大学院井上ゼミの武です。

まずは簡単に自己紹介。北京外国語大学北京日本学研究センター経済コースの修士2年ですが、論文のための資料を集めるため、井上先生の下で一学期勉強することになりました。

今回の投稿は、今学期の調査についてご報告します。来日する前は、井上先生の著書『模倣の経営学』を拝読し、非常に啓発を受けました。そして、普段非常に興味を持っている会社であるJINSの事例にも、井上先生が主張する模倣によるイノベーションが見られるのではないかと思いました。

JINSは高価で粗利益が高い従来のメガネ業界において、SPA体制で低価格・高品質で革新を起こしたベンチャー企業です。そして、JINS PCなど機能性商品の発売によって、視力がよい人にもメガネを買ってもらうようになり、メガネ市場を大きくしました。

日本に来てから、井上先生の指導の下で、まずはJINSに関する新聞や雑誌記事などの公刊資料を集めました。そして、5月の頭に、JINS広報部宛の聞き取り調査の依頼状を出しました。

その後、井上先生のご紹介で、同じ模倣の研究をなさっている神戸大学MBAの方々に、インタビューを受けていただきました。同研究チームの研究の中でも、JINSの事例が取り上げられているそうです。なので、インタビューを通じて、模倣研究の視点や、注意すべきところ、そしてJINSを調査して分かったことなどをお聞かせ頂ければと思いました。

インタビューは6月11日、大阪で行うことになりました。6人の研究チームは今回4人もお時間を作っていただき、インタビューに応じてくださいました。本当に本当にありがたいです!写真は神戸大学MBA研究チームの皆様と小杉君(日本での資料収集の際、大変手伝ってくださったゼミの修士一年生、私の右側)と私(唯一な女性)です。


全員が揃う前に、まず私の研究テーマと関心点についてお話をしました。


その後、研究チームの皆様は会議室で、彼らの研究内容を発表してくださいました。


今回のインタビューは大変勉強になりました。研究チームの研究内容と結果のほかに、実際にインタビューを行う際の注意点や解決策など、いろいろ貴重なアドバイスを頂きました。そして、研究チームの皆様が指摘し、あとの調査でも裏付けられた問題点もあります。それは同じ企業でも、トップが他社を学びながらイノベーションを起こすと認識し、ボトム社員がそうではないと思い込むことがあります。組織のどこからどこまで、模倣認識があるというのも興味深いところです。

学術の時間が終わったら、親切なチームの皆様は串焼きまでごちそうしてくださいました!本当に感激!!!紹介してくださった井上先生も、超ナイス神戸大学MBA研究チームの皆様も、ありがとうございました!

レストランの前で一枚!

幸いなことに、大阪のインタビューに行く前、すでにJINSからインタビュー実施のオッケーを頂きました。6月18日午後、本社で1時間インタビューを受けていただくことになりました。大阪から帰ってから、すぐその準備に入りました。

今回のインタビューを担当してくださったのはJINSマーケティング室の池川さんでした。インタビューはとても愉快な雰囲気野中で実施できました。会社のSPA体制から、戦略商品の開発プロセス、他社とのコラボレーション企画、そして人材採用方針まで、池川さんから大変細かくて貴重なお話をお聞かせいただけました。ただし、ユニクロさんからの学び等については、あまり肯定的に捉えていないのが一つ気になる点でした。

ジェイアイエヌ本社の玄関前で一枚

おかげさまで、論文のための大変貴重な一次資料と情報を入手できました。インタビューのあと、社長の著書『振り切る勇気』まで一冊頂きました。お忙しい中、お時間を作ってインタビューに真剣に対応して頂いた池川さんに、お礼を申し上げたいと思います。

社長著書『振り切る勇気』

インタビューの実施後、井上先生のご紹介で、日経ビジネスセミナーでJINSの田中社長の講演があることを知り、7月14日に講演を受講しました。そして質疑応答の際に、田中社長に質問することができました。

社長が講演する様子

今回の講演と質疑応答では、社長はゼロから新しいものを作り出すより、学ぶことによって新しい組み合わせをすることでイノベーションを起こすと発言しました。そして、具体的な例も挙げてくださいました。最後のケース分析の際に非常に重要な情報は入手できて、大変甲斐がある講演でした。

以上は今学期事例調査の主な流れでした。
具体的な資料や事例分析は、後日アップするpdf
ファイルをご参考ください!

短い4か月間でしたが、井上先生の指導とゼミの皆様のお手伝いのおかげで、資料の収集は順調にやってきました。そして、調査の間に、いろいろな試行錯誤があって、論文にとってだけでなく、私の人生にとってもとても忘れられない貴重な思い出でした。


重ねまして、調査でお力を貸して頂いた皆様に心よりお礼を申し上げたいと思います。